罹患数と死亡数
1970年台より日本では胃癌が罹患数の一番でした。一方で大腸癌は世界的にも増加しており、日本でも大腸癌は罹患数および死亡数とも年々増加し続け、2016年の統計で罹患数は全がんの中で1位となり日本人が1番なりやすい癌となりました。
最新のがん統計
1位 | 2位 | 3位 | |
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全体罹患数 (2016) | 大腸がん | 胃がん | 肺がん |
男性罹患数 | 胃がん | 前立腺がん | 大腸がん |
女性罹患数 | 乳がん | 大腸がん | 胃がん |
全体死亡数 (2017) | 肺がん | 大腸がん | 胃がん |
男性死亡数 | 肺がん | 胃がん | 大腸がん |
女性死亡数 | 大腸がん | 肺がん | 膵臓がん |
罹患数: 2016年全国がん登録(厚生労働省)
死亡数: 2017年人口動態統計
国立がん研究センターがん情報サービス
大腸がんの症状
便秘、腹痛、および血便が主な症状です。これらは進行した癌の症状であり、土管のような大腸が腫瘍で占拠されることにより起こります。
腫瘍はもろい組織ですので自然に出血を起こします。
また腫瘍により腸が狭くなってしますので細い便しかでなくなったり便秘になったりします。
また細い便すらでないほど狭いと水のような下痢便がすこしずつ出ることとなります。
一方で早期の癌では写真のように出血なども起こさず腸もせまくならないのでほぼ無症状です。そのために症状のない状態でのがん検診が望まれます。
大腸がんと生活習慣の関連
喫煙、飲酒、加工肉および肥満が大腸癌の発生を促す可能性のある因子とされています。
一方で、運動やコーヒーなどが大腸癌の発生を抑制する可能性のある因子とされています。
運動では1時間の中等度の運動であれば週に3.5日、1時間の軽い運動であれば週に7日程度が望ましいとされています。
また肥満についてはBMI≥30以上がリスクとされており150cmの方であれば67.5Kg以上、160cmであれば76.8Kg以上、170cm:であれば86.7Kg以上とされています。
これらのことに気をつけた規則正しい生活を送ることで大腸癌を予防していきましょう。
大腸がんの段階
悪性度により0から4のステージがあります。大腸壁のどの程度まで浸潤しているか、大腸の外のリンパ節や他の臓器(肺や肝臓など)に転移をしているかによって分類されます。
早期癌はステージ0や1であり、進行癌とはステージ2から4のものをいいます。ステージ0や1では90%以上が治癒しますが、ステージ4では10%程度しか治癒は望めません。
大腸がんの死亡数低下には早期発見・早期治療が重要ですが、現在の日本ではステージ3や4で発見される方が50%にも達し早期発見は十分にできていません。
検診を受けずに症状が発生してから病院を受診することでは進行癌で発見されることも少なくはありません。やはり検診による早期発見が望まれます。