大腸がん検診は40歳以上の方は毎年の受診が日本の厚生労働省より推奨されています。

40歳以上の人は毎年大腸がん検診を受けましょう

検診では便中のわずかな血液を検出することができる便潜血検査が行われています。大腸癌の組織はもろく血が出やすいため便に微量に混入するためその目に見えない便中の血液を検出します。

実に検診受診者の実に約7%の方が陽性となります。陽性の方は、大腸癌の疑いがありますので精密検査として大腸内視鏡検査が必要となります。

しかし、検診陽性の方の全員に大腸癌が発見されるわけではありません。それは大腸癌以外にも腸炎や痔でも便に血がまじる疾患では検診陽性となることがあるからです。

実際には、検診陽性の方の約3%に大腸がんが見つかります。それでも検診陰性の方よりは何十倍も大腸癌である可能性が高いので検診陽性となれば大腸内視鏡検査が必要です。

便潜血検査は、進行した癌では90%程度の癌が陽性と判定されますが、早期の癌では血が出にくいこともあり60%程度の癌しか陽性となりません。すなわち大腸癌があっても検診で陰性になってしまうことがあります。

進行した癌でも毎日便に血が混入するわけではなく血が混入しないこともあり、そのような日の便であれば検査は陰性となってしまいます。ですから検診は必ず2日分の便の提出し、また毎年続けて受けることが重要です。

そして大腸癌検診で発見される癌は60%以上が早期癌です。検診で発見される大腸癌は症状で病院を受診し発見される癌よりも早期に発見されることが多いため、治癒率(5年生存率)も高いことがわかっています。

大腸がん検診で早期発見することが大切!

しかしながら、日本における大腸癌検診の受診率はわずか30%です。ちなみに海外においては韓国では50%、アメリカでは内視鏡検診を導入し70%の検診受診率となっており、国民の大腸癌に対する意識が高いです。

日本でも今後大腸癌に対する意識が高まり検診受診率が上昇するように、国をはじめ、多くの地方自治体や我々のような民間団体が大腸癌の情報提供や検診の啓発活動に努めています。

大腸がん情報についての資料(PDF)はこちらからダウンロードできます。

京都府市町村および各都道府県の検診受診率

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